kitchen and CURRYの再開について

緊急事態宣言が5/31まで延長されたことを受け、キッチン開放日も休業を延長いたします。当面は不定期でのテイクアウト営業、オンラインショップでのチルドカレーやグッズの販売、インスタライブ など動画でのカレーレッスンを頑張ります。


毎日キッチンに出勤して、試作をしたり、事務作業をしたりしている日々です。赤ちゃんも連れてきているので、通りがかったお客様に声をかけいていただくこともしばしば。みなさん、マスクをして、距離をとって、うつるとだめだから、と遠目から赤ちゃんを眺める配慮をしてくださいます。二メートルあけて言葉を交わすだけでも、なぜだか心が軽くなる。ああ、わたしいつもより気を張っていたのだなと実感します。


今、新型コロナウイルスによって世界中で巻き起こっていること、そしてわたしたちの社会が音を立てて激変していることが、骨身に沁みています。


今回のことで、わたしはとても反省をしていることがひとつあります。それは政治を見ているふりをしていたことです。選挙には欠かさず行っていたけれど、本質的には無関心でした。なぜなら政治がどうこうなったとしても、わたしは自分のカレーの活動やその他の仕事で生きていけると思っていたから。政治の影響がわたしの生活にあまりにもなかったからです。事実、このようなどうしようもないことが起きた時、この思い込みはいとも簡単に崩れました。休業せざるを得ない、テイクアウトしかできない現状。受け入れて営業しようと思っても、使用したい物品が売り切れ状態になっていて、思うようにいかないストレスがたまる。それも今だけのことなら我慢ができます。いつまで続くかわからない中で動いていくことが、精神的にしんどいなと感じる日々。

政府を批判したい。ニュースを見たり、Twitterを覗くたびにそう思います。が、わたしは批判できるほど政治に参加していませんでした。政治がこんなにもわたしたちの生活に影響を与えるということを、身を以て痛感したのはわたしにとって今が初めてです。ここから何ができるか、がすごく大切だと思っています。わたしが信じていた未来(行きたい国に気軽に行ける、国境を気にせず仕事ができる、自由な生き方が尊重される、など)は遠くなったか消滅したか、どちらでもないのかわからないけれど、どんな風になっても後悔しない生き方をしたい。そのためにもっと積極的に政治に参加しないといけないのだと、そう感じています。