2018年の振り返りと2019年の野望

あけましておめでとうございます。

今日は記念すべき、新しい一年の最初の日。心構えをきちんと言葉に残しておきたいなと思います。


2018年を振り返ってみる

ーキッチンについて

2018年はand CURRYにとって転機となる一年でした。きっと3年前の自分では想像もできなかったような現在です。2017年の秋の終わりに今キッチンを開いている物件と出会い、年明けから設計→見積もり→お金ない→VEの繰り返しをしていました。とにかくお金の不安が尽きなかった。(それは今も同じ。)本当にやれるのか?固定で出て行くお金を払っていけるのだろうか?借金の段取りも半目で「えいやー!」とハンコを押した気さえするのです。そしてオープンしたキッチン。自分の予想を超えるたくさんの人がカレーを召し上がってくださいました。当初は一人でやろうと考えていたけれど、とても一人では難しいと、まりさんやハラタン、えのふぃー、りさちゃん、これからお店を作るさえちゃんなどたくさんの美女に手伝ってもらいました。なかでもまりさんは、突然ヒットポイントがなくなるわたしをあれやこれやの手を使い、激励し、一緒になってキッチンのことを考えてくれました。本当にありがたい。お客様も週2回の営業なのに毎週来てくださる方や、励ましや応援の言葉をかけてくださる方、Kitchen and CURRYができて毎日に彩が生まれたよとおっしゃってくださる方まで・・・。お店とお客様という関係性以上のあたたかいつながりをいただけています。不安だったけど、キッチンを作ってよかった、と心から思えました。この気持ちはわたしの糧になっています。生産者さんの心意気と、「食べること」の本来的な楽しさをand CURRYでもっと感じてもらえるようにしたい。そう考えています。


ー流しの活動について

流しの活動も今、2018年の手帳を振り返ると結構たくさんやったなぁ、あれ、え?これ今年?みたいなこともたくさんあったのでした。中でも印象に残っているのは、2月に開催したヴィーガンの考えを伝えるkombuchaさんとのイベント。バンコクでヴィーガンカフェを訪れた経験を基に、ヴィーガンについてのわたしの考えをまとめて発表し、コンブチャとともにヴィーガンカレーを召し上がっていただくという企画でした。これまでお肉を食べることについて定期的に立ち止まってはまた食べ、立ち止まるということを繰り返していました。今回学習し、自分の考えをまとめたことによって、「食べること」を見直す=改めて感謝するという意味でヴィーガンの考えに触れてみる重要性を伝えたいと感じました。これは今後のキッチンでやりたいことのひとつです。

そして流し活動で一番達成感があったのが、京都競馬場でのカレーダービー!もう今考えても、よくやったなと自分を褒めてあげたい笑。1,000食以上のカレーを作る経験なんてそうさせてもらえないだろう。ご協力いただいたKホテルの皆様、そして手伝ってくれた友人たち、わたしを一番に支えてくれた妹のおかげで実現できたイベントでした。


ーそのほかの仕事について

わたしはカレー以外に人事とWEB系の仕事をしています。2018年も三足のわらじだったのですが、年末にいろんなタイミングが重なり、人事の仕事に絞ることにしました。毎日働いても働いても何かに追われている感じがして、ミスもしてしまうし、体が動かなくなることもあり一緒に働いている方に迷惑をかけていたと思います。ごめんなさい。改めて自分のやりたかったことを棚卸し、収入的には苦しいけれど、人事の仕事を続けていきたいという気持ちで決断をしました。新卒のときからわたしは「働き方」をテーマに会社を選んだり、仕事をしてきたという自負があります。一生好きだと思えるカレーという世界に出会ったわたしが、がむしゃらにやって来た結果、現在の働き方に行き着いています。そんなわたしだからできる人事の仕事をしていきたい。


2019年にやりたいこと

大きく3つ、わたしがやっていきたいことがあります。わたしの分際で何をたいそうな・・・と思われるようなことかもしれません。でも素直に今、取り組んでみたいと思うことなのでここに書きます。


ー本をつくること

わたしは本が好きです。たくさん読み漁ってる、というわけではないけれど、大好きな本がいくつかあり、それらはわたしの人生に大なり小なり良い影響をもたらしてくれたり、考えるきっかけを与えてくれます。わたしもいつか本を作ってみたい、そんなことをぼんやりと思っていた矢先、幸運にもチャンスをいただくことができました。料理なんてろくにしなかったわたしが、カレーを作るようになり、旬の食材や料理の面白さ、食べてもらう喜び、生産者さんの偉大さをひっくるめた「食べること」の楽しさに触れ、世界が広がったこと。気負わず気軽に、誰でもスパイスからカレーづくりが楽しめるのだ、ということを一冊を通して伝えていきたい。夏が始まる頃くらいに発売の予定です。HPで本を完成するまでの道のりもお伝えしていきます!どうぞこの冒険譚におつきあいくださいませ。


ーいろんな”ことはじめ”を企画すること

キッチンという空間を使って、興味はうっすらあるけどとっかかりがないことを始めるきっかけとなるような企画を、企てていきたいと考えています。例えばスパイスからのカレー作り。レシピを教えてくれるような料理教室はたくさんあるけど、自分のオリジナルをどう作ったらいいのかを伝えるレッスンをしたいと思っています。佐賀のワークショップでやらせてもらった内容を「スパイスことはじめ」としてブラッシュアップして、2019年、何度か開催したいと思います。そのほか「発酵ことはじめ」と題し、大好きな井口和泉先生と発酵食品を使ったカレーのワークショップもやりたい。


ー食材に出会う旅をすること

世の中にはまだまだ知られていない食材がたくさんあります。知っている、と思ってる食材でもどんな風に、誰が作っているか、その過程を知ることで得られるものがあると思います。カレーを作るときには食材そのもののこと、食材が持ち合わせている背景も載せて一皿に仕上げたい。食べることを楽しむ、は奥が深い。2019年はその深みを伝えるための旅をし、東京のキッチンでカレーを作る。循環することでどんどん深さを増していけたらいいなと思っています。キッチンに足を運べば、いつも何か発見がある、そんな風に感じてもらえたらいいな。


今日から始まった2019年。去年以上に突っ走っていきます。なんせイノシシ年ですから。猪突猛進上等。本年もどうぞよろしくお願いいたします。