20181019

祖母の七回忌のため、淡路島に帰る。

淡路島に帰るためには、東京から新幹線に乗り、大阪の実家へ。そこから車で2時間ほど走り、淡路島の南、吹上という場所へ向かう。

せっかく大阪へ行くのだから、前乗りしてカレーを食べたいなとあらかじめ友達を誘っていたのだが、仕事が終わらずギリギリに向かう羽目になった。そして品川駅からいざ新幹線に乗り込もうとした時に事件は起きたのだ。


姫路での人身事故。


新幹線に乗るまでも時間がかかったし、乗ってからも先を走る新幹線で線路が混み合い、停車しながらの走行だった。2時間半でつくところを実に7時間ほどかけて大阪に到着した。


疲れた。

なぜよりによってこんな日に・・・。

落胆の気持ちが頭をかすめるし、イライラで実家の家族に八つ当たりしたり、体はしんどいしでマイナスの感情がふつふつと湧いて来る。

なぜ多くの人に迷惑をかける死に方を選ぶのかとか、

なぜ新幹線なのかとか、もやもやと考えてしまうけれど、

それ以前にひとつの命が亡くなったのだということにはたと気付いた。

自殺の経緯もその人の暮らしも性格も何も知らないけれど、

死のうと思ってその人は死んだ。人生を自ら終わらせた。

その人は苦しみながら生きていたのだろうか。死んで楽になったのだろうか。

どんな気持ちで線路に立ち入ったのだろうか。

自殺をしたという事実はひとつだけれど、背景にある幾重にも重なった澱を少しだけ見つめた。