選ばれる人
1年前に韓国でやっていたオーディション番組を、AbemaTVで全部見終えた。IZ*ONEというグローバルガールズグループのメンバーを決める番組で、アイドル好きのわたしは去年からめっきりハマっているのだが、かいつまんでしか番組を見れていなかったので、この度全てを見ることにしたのだ。
内容は涙あり笑いあり、夢に向かって努力する少女たちの物語である。96人から12人を決定するまで、さまざまな関門があり、人気投票で上位の人のみ次のステージに進み、選ばれなかった人は脱落していく。
上位に入る人たちは、やはり土台が違う気がする。顔やスタイルという生まれ持ったものもあるが、やはり人格が違う気がするのだ。
例えば前回一桁台のランクにいた子が、32位くらいまで落ちたとしよう。その子は悔しくて泣く。その気持ちはすごくわかる。悔しいよね、合格したとはいえ、ランクが落ちてしまうのは不安で仕方ない。
一方、ランキング1位争いの女の子が10位くらいで名前を呼ばれた。これも番狂わせなランクで、彼女は驚いた表情を隠せない。でも次の瞬間笑顔になり、この順位でも充分に高い、ありがとうと笑うのだ。健気にもほどがあるぞ。
同じ状況が起きても、一方は悲しみを前面に出し、一方は気丈に笑顔で振る舞う。この違いはどこから…?観ていて気持ちが良いのはどちらなのか、人それぞれだろうけれど、わたしは後者を応援したくなる。34歳、夏、オーディション番組を見て、どういう人が選ばれるのか、愛されるのか、それを目の当たりにしているのもどうかと思うが、仕事でも生活でも恋愛でも、同じような類の分岐点はあるだろう。もし興味を持った人はAbemaTVでプロデュース48を見てほしい。
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